割烹の宿いま井


月岡温泉いま井で働くスタッフ四方山話
旬の味覚を愛し、思いやりを愛し、人生を振り返り、今と未来を語る。
「Iのある人生」
セカンドライフに堪能する、美味しい宿の心地よさひときわ。

新潟清酒達人検定不合格の私ですが、テキストブックを見て暗記するという能力が加齢と共に「完全に」失われたのだろうという結論に達しました。

興味のないことが覚えられなくなってからは、もう随分経ちますが、それについては仕方がないと思っています。ただ、興味のあることさえも覚えられなくなってしまって、私はもうおしまいだと随分落ち込んでいました。どんな試験でも落ちるのが苦手で、必要以上に傷付く癖があります。昔々、日本史も苦手だった私は、「ものがたり」として記憶することで何とか試験をクリアしたことを思い出しました。

ということで、試しに「蔵」を読んでみました。元々は毎日新聞の連載小説だったとのことで、当時話題になっていた時にはテレビドラマも映画も見ず、本も読まないまま今日まで至っていました。そういえば宮沢りえが降板して・・・みたいな話はうっすら記憶にあります。

 

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『蔵』宮尾登美子

亀田町(現・新潟市江南区)が舞台で、台詞がすべて新潟弁なので、なんだかとても親しみを感じました。面白くて一気読みしました。テキストブックに書いてあった越後杜氏(の中の野積杜氏)の暮らしについても触れられていましたし、酒造り唄についても詳しく書かれていました。ネタバレですが(古い物語なので許していただくとして)、ハッピーエンドっぽいのもいい感じです。登場人物が主人公も含めて、完全に「いい人」という訳じゃなく、それぞれズルかったり、意地悪だったり、軽薄だったりするところも共感できます。こうなったら映画も見てみようという気持ちになります。ただ、本の中で、涼太は、声はいいけど見た目はパッとしないという風に描写されていましたが、西島秀俊なのでした。まぁそうなりますね。映画を観終わったら漫画「夏子の酒」を読破し、それで再度、新潟清酒達人検定に臨む所存です。